昨日の保育園の帰り道。
園を出てすぐ、はれ君は足元にしがみつき、両手を広げて、「んっ、んっ!」と抱っこを求めてきます。抱っこして歩いて、しばらくしておろす。でも、すぐ「んっ、んっ!」と抱っこを求めてきます。
そこで「ピンポンあるよ?」と言いました。
ピンポンとは写真の赤い「あれ」です。これがいったい何か、ぼくはいまだに知りません。はれくんは「あれ」を押して「ぴんぽーん」と言うのが好きです。
「ピンポンあるよ?」と言うと、なんと動画の通り、自分で歩き始めました。
その様子を見ながら、感情をどこにフォーカスするかによって行動は変わって来るな、と思いました。
抱っこしていた時は、おそらく、『歩くのが嫌』『くっついていたい』という感情があったと思います。一方で、「ピンポンがあるよ?」と投げかけた時は、『触りたい』という気持ちが強く沸き起こったと思います。
このように、同じ人間・同じ状況でも、自分の感情をどこに持っていくかによって、大きくその後の動きは変化するのではないか、とぼくは思います。
生徒さんを見ていて思う時があります。
生徒さんはずっと『抱っこ』を求めています。ぼくは生徒さんに『ピンポンあるよ?』と言い続けています。でも、生徒さんは『ピンポン』の未来を全く信用していない。というか、おそらく、結局は『抱っこ』の状況が好きなのでしょう。
でも、もし『抱っこ』の状況から変わりたいのであれば、自分の中にふと沸き起こってきた『ピンポンを押したい』という感情を信じて、行動してほしいな、と思います。
変わるのは自分次第です。
現実は甘くない。技術が無いと上手くいかない。きっとこんな問題が起こるだろう。生徒さんがそう考えるのは、もちろん正しいのかもしれません。でも、そうではない価値観もあります。
現実は優しい。やる、から上手くなる。心配事の9割は起こらない。こういう価値観をベースに行動してほしいです。