昨日は、人前に立つ前までにどんな準備をすればいいかについて書きました。今回は、話しているときに取り入れると効果的な2つのテクニックについて書きます。
その1 出だしは大きな声でゆっくりと
音楽の演奏もそうですが、お客さんは出だしの5秒ぐらいで「あ、この演奏は聴きたいな」「この演奏は流し聞きしよう」と直感で感じるものです。最初の数秒の出だしが、その後のパフォーマンスの行方を決める、といっても過言ではないです。
どういう始まり方をするかは、色々な方法があります。でも、ぼくが思う最もシンプルで効果的なのは、大きな声でゆっくりと話すことです。
お客さんは言葉が聞き取りにくいと、徐々に聞こうとするモチベーションは低下していきます。ですので、特に最初はしっかりと大きな声で情報を届けていきたいです。
さらに、だいたいにおいて、スピーチの冒頭は、まだ会場が落ち着いていません。ですので、ザワザワを整えていくという意味でも、最初は「やや遅いかな」ぐらいのスピードで、ゆっくり時間をかけて話すことをおすすめします。
その2 足踏みをしてはいけない
これはとっても大切なことです。ぼくはここで『この人が緊張しているかどうか』を観察しています。
人間、どうしても緊張すると、身体がふらついてきます。腰が左右に揺れて、足が地面から離れる頻度が多くなる。下半身の支えがなくなってくると、声にも力がなくなり、エネルギーが散ります。
なので、話す立ち位置を決めたら(バミったら)、慣れないうちはそこから一歩足りとも足を動かさないほうが良いです。もちろん、身振り手振りは取り入れても良い。でも、足だけは動かさないほうが良い。
この2つを意識するだけでも、スピーチのクオリティはあがります。ぜひ取り入れてみてくださいね。