力のある声は人を惹きつけます。
ぼくは2009年から4年間、児童青少年演劇を生業とする職業劇団に勤務していました。そこで、トラックの運転をして小学校から高校の体育館に行き、舞台設営をして、自分でメイクをして、子どもたちの前で演劇を見せる、という仕事をしていました。

そこで感じていたことは、本物は凄い、ということです。
力のある役者が袖から舞台に初登場した時、そのわずかな数歩の歩き方、身体の使い方、客席に対する目線などに、子どもたちは魅了されます。
そして、その役者から初めてのセリフが発声された瞬間、外でカラスがカーと鳴く声が聞こえるぐらい、体育館は静寂に包まれます。
人を惹きつける声、というものが確かにあります。
そして、その声はトレーニングによって習得することが出来る。昨日、生徒さんと一緒にボイトレをしていて、改めてそう思いました。

毎月レッスンに通ってもう一年のお付き合いになる、ゆりこさんは、最初に声を聴かせてもらったとき、歌うことが好きで、お客さんは前向きな気持ちになるだろうな、という印象でした。
課題は、上半身だけで声を出そうとされていて、下半身が使えていない、と認識しました。


当初に比べると、芯のある、身体の使えた発声が出来てきました。隣で聞いていたオーナーのすみれさんも、その変化に驚いていました。



生徒さんが人前でパフォーマンスをするときに、声の高低・大小を自由にコントロールすることで、豊かに表現することが出来る、そんなお手伝いを、ぼくはしています。
p.s.
7月のレッスン日程が決まりました。ご興味のある御方はこちらをご覧ください。