劇団に勤めていた時に書いた4年前の文章

昨日から今年度の学校公演が始まりました。

私の勤務する劇団は、児童青少年に向けて劇を作り続けていて、30年近くロングランしている作品もあります。昨日はその長く続く作品の一つを、奈良県の小学校で上演しました。

私自身もその作品の公演班について数年が経つので、現場での一連の流れがだいぶわかるようになってきています。本番も少しずつですが、落ち着いて過ごせるようになってきました。

以前は「大きな声を出して体育館の後ろまで届ける」と指導されていましたが、今は「体育館の持つ響き」「その日の外の天候」「観客の集中力の度合い」によって、ある程度声の大きさは変わり、また、「前の台詞を受けてどう言うか」「セリフを言う前に『間』をどれぐらい取るか」など、他の役者とのコミュニケーションによっても、声の浸透する範囲が変わってくることを実感しています。

子ども達は何よりも素直な観客で、目の前の出来事が面白い、と感じるとグッと集中して、飽きてくると、ザワザワしていきます。

役者の初登場&第一声はとても大切で、力のある役者がセリフを言うと会場は気持ちの良いほど、シーンとなります。笑いが起きるポイントで度々笑いが起こり、作品がスムーズに進んでいきます。

なので、客席のだいたい反応というのはアンケートを読まなくても、リアルタイムでわかることが少なくないです。

さて、これらの経験は合唱団の活動とも通じています。

「作品をロングランすることで、見えてくるもの」「演奏する『場』の環境を掴むこと」「他の歌い手とのコミュニケーション」「演奏しながらリアルタイムで客席の様子を感じること」

私の仕事での体験をメンバーと共有出来たら、と思っていますが、合唱団の歩みはゆっくり進んでいます。まあ、焦らずに。