子育て中のママがもう一度合唱を再開できるようなきっかけ作りとしての親子で合唱サークル

昨日は、大阪のJR鶴橋駅近くにある地域の会館で「親子で合唱サークル」の3回目の練習を行いました。このサークルは、子育て中のママが子どもと一緒でも気軽に参加出来るような合唱の集まりを作りたい、という想いで活動しています。

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ママが少しでも集中できるよう、ぼくは子守り

学生・社会人の時に合唱をされていた方も、出産してママになります。小さい子どもを連れていくと練習中に騒いで迷惑がかかる、という理由で、幼児を一般合唱団に連れて行くことは気が引ける方も多いです。そんな方でも、平日の日中に親子で参加して気兼ねなく楽しめる。このサークルはそんな場です。

親子で合唱サークルは、ママ達が歌いたい曲を練習会場に持ってきてもらい、その場で何をするか決めて歌う、というスタイルで選曲しています。今は2声(ソプラノ・アルト)の曲を中心に選んでいます。3回目の昨日は『365日の紙飛行機』『You raise me up』の2曲を歌いました。

このサークルは、かつては合唱に親しんでいて今は子育て中のママが、もう一度合唱を再開できるような入り口になれば、と思っています。定期的に集まり、気兼ねのない環境で歌い合う(時には小さくなった子どもの服を譲り合う)。それはママ達にとって子育て中の豊かなひと時になるはず。

また、先日、京都の山科で中学生と一緒に合唱をした時、子ども達と合唱する時間はこんなにも幸せなのか、と改めて感じました。今、親子で合唱サークルに来ている幼児たちは、アンパンマンで遊んだり、お菓子を食べたり、走り回ったりしていますが、このサークルをきっかけに一緒に合唱が出来たら嬉しいです。

というわけで、数年後はどうなっているかはわかりませんが、とにかく次の練習・そしてまた次の練習の一つ一つを大切に取り組んで行きたいな、と思っています。

練習は木曜日の11:00~12:00。10・11月の日程は10/13・20・11/10・17・24です。参加費は300円。見学歓迎です。お気軽にどうぞ!お問い合わせはこちら

『とりあえずやってみる』のノリで行動を多発していくことが、今までにない一歩を踏み出す

8月の終わりに、Facebookに「生野区の商店街の近くに引っ越して来たので話が出来ないか」というメッセージが届きました。スコップこと前田智章さんです。「もちろん会いましょう!」ということで、日程を合わせて一週間後にお会いしました。

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おすすめのカフェ teatimeで初対面

スコップは人生の転換期を迎えています。すなわち、失業と離婚です。そして、たまたま偶然、生野区に引っ越してきました。それも、ぼくが今年の夏に『商店街で合唱団を作ろう』に取り組んでいた、生野銀座商店街の近くです。

商店街のすぐ近くに住んでいるスコップ。「せっかくだから生野銀座商店街の空き店舗で何かをやってみたいよね」。ということで、2回目は『生野区空き家活用プロジェクト』でもお世話になっている、不動産コンサルタントの洪(ほん)さんが管理している空き店舗を見せてもらいました。

「とりあえず、一週間後にまた生野銀座に集まろう。次の一歩(スケジュール)さえ、決めておけば、物事は前に進んでいくから」という、ざっくりとした計画で、3回目は商店街でランチしながら話そう、と予定。その昼ご飯を食べた場所が『力餅』さんでした。

『力餅を取材しよう』という企画は、ちょっとしたことからです。3回目に会ったその日、スコップの来ていた服装が芸能人のようにカッコよかった。このカッコイイ姿で商店街を取材したら、面白いんじゃないか。たったそれだけのことです。なんの展望もない。ただただ面白そうだからやる。

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オシャレな服装だった

よく聞く言葉ですが「アイデアは世の中に転がっている。でも、そのアイデアを実際に行動に移す人は少ない」。その点、ぼくもスコップもアイデアを形にしていく『時間』だけは沢山あります。「とりあえず一回やってみよう。ダメだったらやめたら良いんだから」。出会って4回目で一緒に撮影をしました。

前置きが長くなりましたが昨日撮影した動画が出来上がりました。

どうでしょうか。正直に言って、ぼくはスコップに驚きました。レポーター初デビューとは思えないぐらい、上手いです。ユニークさを持っている。スコップ、すごいです。

「スマホで撮影して商店街を取材」というアイデアを「とりあえずやってみよう」と行動しなければ、このスコップのキャラクターとは出会えなかった。「すぐやる」の効果です。

やる前のシュミレーションはもちろん大切ですが、一方で、ああだこうだ、言っている時間があるのであれば、とにかく一回やってみる。やりながらその時々で微調整をしていく。途中で「なんか違うな」と感じたら辞めたら良い。それぐらいのノリで行動を多発していくことが、今までにない一歩を踏み出すコツかなと、スコップから学びました。

ちなみにこの動画を作るにあたってかけた時間は、当日の企画会議15分・撮影60分・編集120分。来週、野菜を売っている大門さんの取材に行きます。スコップ、2回目もよろしくです!

力餅の瀬川さん、事務局の森山さん、取材のご協力ありがとうございました。

恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに、思い切って声を出すと、今まで自分が使ったことのない発声を身につけることができる

昨日は四ツ橋・北堀江でボイトレの仕事でした。朝・夕方とお二人の方のトレーニングを行いました。どちらの方も月一回のペースで繰り返し通って下さっている生徒さんです。ありがとうございます。

生徒さんがボイトレに取り組む様子を見て思いました。「出したことの無い声を出す、というのは男性が初めてスカートをはいたときの恥ずかしさに似ている」と。男性の皆さん、スカートをはいたことはありますか?びっくりするぐらい無防備になった感じです。風が吹けば、すぐパンツが見えそうです。

同じく、例えば、ハミング(口を閉じて鼻から音を出す)を普段したことのない方は、いざ、やろうとしても、恥ずかしさとのせめぎ合いが起こります。生徒さんの感想を紹介します。

「今までタンロールとリップロールは練習してきましたが、今日、初めてハミングと言われました。本当は恥ずかしい気持ちがいっぱいでした。最初の日にそれを言われたら、していなかったと思います。けれど、一番恥ずかしい事はチャレンジしない自分だと思ってやってみました」。

ぼくは羊を誘導する牧羊犬のように、毎回一時間かけて、その生徒さんの「出しやすい声」のところまで、生徒さんを導いていきます。「もう、その出しやすい身体の使い方でしか声を出すことが出来ない」ぐらいの状態まで持っていきます。でも、そこから一歩進むのは生徒さんご自身です。

恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じる事を恐れずに、思い切って声を出すと、今まで自分が使ったことのない発声を身につけることができる。その思い切る一歩を、マンツーマンで生徒さんのペースに合わせながらトレーニングしています。来月も楽しみましょう!


★ 10月のレッスン日

10/27(木)
10:30 / 13:00 / 16:00 / 19:00

詳細はこちら

今のままではだめ、なのか

昨日は介護エンターテイナーの石田竜生さんがわざわざ生野区までいらっしゃった。竜生さんとは一年ほど前に交流会でお会いしたことがあり、そこでFacebookの友達になった。その後、介護にエンタメを取り入れる様子をNHKのニュースに取り上げられるなど、破竹の勢いでご活躍されている。

そんな竜生さんとミスドで『仕事の仕方』や『ライフスタイル』などについて一時間ほどお話をした。そして、竜生さんから『フワフワと生きる』と(褒め)言葉を頂いた。一般的に『フワフワ・ふらふら・ヘラヘラ』は良しとされていない。でも、現状に苦しんでいる方はそれらの要素を取り入れて見てはどうでしょうか。自分についてのエピソードを書きます。

個人事業主として開業して一年程経った、2015年4月。ぼくは自宅で苦悩していた。一歳になった息子を朝、保育園に送ってアパートに戻ってくる。フリーランスとして予定が入っている日は良いが、そうでない空いた日は、一体どうすればいいか。

ぼくは本業『合唱指揮者』として開業届を税務署に提出した。そうであれば、空いた時間は指揮者として『楽譜の読み込み』や『ピアノの練習』などをするべきか。でも、なぜか心が晴れない。平日の午前中にこんなことをしていて、この行動が一体どこに繋がっていくのかが見えなかった。

ある日「もう良いや」と思って、ソファでゴロゴロするようになった。予定が無い日に無理に予定を作るのはやめよう。無理に何かを埋めるのはやめよう。そう考えて、ソファで漫画を読んだり、昼寝をしたりし始めた。「焦り」や「不安」から来る行動を一切やめてしまった。4日ほどソファでゴロゴロした。

ゴロゴロしていると、時折、『あ、あれをしてみたいな』と思う時が来る。「あ、電子書籍を書いてみたい」とふと思う。何せゴロゴロしているので、時間だけはある。思った瞬間にパソコンに向かうことが出来る。そういう行動の仕方に自然と変化していった。「ふと思った瞬間に動く」。

ソファでゴロゴロをやってみて良かったと思う点は、『焦り』や『不安』からくる行動と上手く付き合えるようになったことだと感じている。「ゴロゴロはダメなこと」という罪悪感を手放すことが出来た。実際、電子書籍は今年の1月に初出版後、現在9冊書いていて、合計5万円ほどの利益が出た。

「今のままじゃだめだ」「もっと高みに昇らなくては」という、向上心はもちろん素晴らしい。でも、その想いが強烈過ぎると気持ちがしんどくなってしまう時もある。そういう時は「結構、今もええ感じやん」と思えると、気持ちは楽になる。そんなことを、昨日、改めて思いました。

竜生さん、貴重な時間をありがとうございました!

介護に笑いと生きがいを!【日本介護エンターテイメント協会】

合唱の練習で新曲に取り組む時にぼくが意識していること

昨日は合唱団の練習でした。山科中学校合唱部との本番も終わり、次は12月にある児童館でのコンサート&ワークショップ、2月にある混声合唱フェスティバルに向けて、再び新しい曲に取り掛かります。曲の決め方は「歌いたい曲」をメンバーに持ってきてもらい、音源などを頼りに全員で選んでいきます。

一時間ほどかけて音取りをします(ちなみに、昨日は信長貴富さんの『リフレイン』を練習しました)。ぼくたちの合唱団は特にパートリーダーを定めておらず、その日来ているメンバーの中で、自然に「音取りする人」が流れで決まっていく、というスタイルでここ最近は落ち着いています。

音取りの後は全体で練習します。昨日の場合、音取りの様子を見ていて、男声よりも女声のほうが仕上がっていくスピードが速かったので、まず、男声の合わせをしました。その後、全員で歌うと、男声も幾分かは落ち着いて歌える、という考えです。

全員での最初の通しは、途中でハーモニーやリズムが良くない箇所があっても、一旦は最後まで通すようにしています。その際、頭の中で良くない箇所を覚えておきます。そして、最後まで歌い終わった後、『一番最初に手をつけたほうが良い個所』から改善していきます。昨日の場合はラストの段落でした。

『最初に手をつけたほうが良い個所』がひと段落した後は、もう一度最初から通します。今回は、良くない箇所に再び巡り合った時点で合唱を止めて、個別に改善します。改善の目途が立てばその段落から再び全体で再開して、最後まで進んでいきます。昨日はこれらの点を意識して練習を進行しました。

昨日は大学の後輩達が見学に来てくれたり、久しぶりに遠くからメンバーが来てくれたり、でとっても嬉しかったです。また良かったらいつでも遊びに来てください!


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10~12月の練習日程をお知らせします。

☆10月9日(日)
10~14時
京都市伏見青少年活動センター

☆10月23日(日)
13~17時
東山いきいき市民活動センター
会議室103

☆11月20日(日)
13~17時
東山いきいき市民活動センター
会議室104

☆12月3~4日
合宿

☆12月18日(日)
13~17時
北鶴橋振興会館 1階

★ 見学大歓迎です ★
お問い合わせはこちら

小型マイクをスマホで動画撮影用に買ってみた

スマホで動画を撮ることが多くなりました。

外での撮影も多いです。その時の問題点は「騒音などで取材をする方の声をひろいにくい」こと。そこで、スマホ用の小型マイクを購入したので紹介します。皆さんも良かったら使ってみてください。

詳細はこちら

橋爪家の空き家探しは来年の3月末までに完成させたい

生野区は5件に1件が空き家と言われています。老朽化した空き家を放置しておくと、放火の危険性や、不法投棄・不審者の侵入、景観の悪化などにつながります。今、生野区のあらゆる場で「空き家をどうしていくか」という話が議題にあがります。『橋爪家空き家を探す』も、とある会議の場で生まれました。

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昨夜は【いたや・リビングデザイン】(東桃谷)で会議

空き家について話をしても、実際に事例を作らずには前には進まない。そこで、生野区を良くしていきたい、住みやすいまちにしていきたい、面白いエリアにしていきたい、という想いを持った建築家・行政・不動産コンサルタントが共に空き家問題に取り組む。それが【生野区空き家活用プロジェクト】です。

空きPのメンバー内からの紹介で、大工の春本匡澄(はるもとまさずみ)さんも力をお貸し下さいます。プロジェクトはいよいよ『不動産のステップ(建物の売り買い)』から『建築のステップ』に入ろうとしています。おそらく10月中に家を買うので、その時にどういう契約手順を踏んだかは公開します。

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大工の春本さん

10月中に契約を終わらせて、11月1日に空き家を所有します。それまでに建築家チーム&大工の春本さんと建築面に関して打ち合わせを重ねて、11月下旬から着工開始。4カ月かけて、来年の3月末までにリフォームを終了。来年度の4月にお披露目、というスケジュールで行きます。

今回は全体的な内容でした。これから具体的な記事(たとえば『不動産登記をした!』とか『家はいくらで買った・その内訳はこんな感じ』など)を書いていこうと思っています。橋爪家は空き家改修に関して全くの素人です。プロジェクトを一歩一歩進める中で取り組んだことを全て記録に残します。

橋爪家の空き家探しを公開することで「それなら自分も生野区で空き家を探してみたい」と思われる方(借りたい・買いたい側)や、「空き家活用プロジェクトが扱ってくれるのであれば、うちの空き家を提供したい」と思われる方(貸したい・売りたい側)が一人でもいらっしゃったら、という気持ちです。

生野区空き家活用プロジェクトに関するお問い合わせなどは、ぼくまでお気軽にご連絡下さい(090-8233-1985)。よろしくお願いします!

既成概念や思い込みを外して一歩を踏み出すと、今までの現実では想像できなかった未来に行けるかもしれない

皆さんは、横山文洋という人間をご存知でしょうか。広島出身で温泉旅館のマーケティング・パートナーとして仕事をしている男です。ニックネームはYzan(わいざん)。わいざんとはFacebookがきっかけで繋がり、今年の4月に生野区の桃谷で一緒にトークライブもしました。

そんな彼が、昨夜、快挙を成し遂げました。それは『クラウドファンディングの資金をクラウドファンディングする』です。わずか4時間足らずで、しかもFacebookの投稿のみで、30万円の資金を調達。キングコングの西野亮廣さんの『トークショーを開催できる権利』を見事獲得しました。おめでとう!

わいざんは西野さんのファンです。西野さんの語る、新しい時代のマーケティング手法やお金に対する考え方に共感している。そんな西野さんは、自身の個展を無料で開催するためにクラウドファンディングをしていて、最近、そのリターンの一つに「トークショー開催」を追加しました。

わいざんはリターンを獲得したい。でも30万円の余裕がない。彼がとった行動は「クラウドファンディングのクラウドファンディング」。Facebookに『1円でもいいから支援をお願いします』と投稿した。その結果、一万円単位のコメントが連発して入り、わずか4時間で達成額に到達しました。

ぼくはわいざんの発信を「お気に入り」に登録しています(彼がFacebookに投稿した瞬間に通知が届く、という設定です)。なので、このムーブメントを最初からウォッチすることが出来ました。この投稿を観ていてあのYouTubeの有名な動画『社会運動の起こし方』を間近で見た気持ちでした。

『社会運動の起こし方』では、一人の半裸の男性が芝生の上で踊るシーンから動画が始まります。その踊りは馬鹿げているように見えるので、最初、群衆はその光景を呆れた様子で傍観している。するとそこに、一人の男性が近寄ってきて一緒に踊り始めます。さらにしばらくして一人もう一人とフォロワーが加わる。

一人で踊っている時には『馬鹿げている』ように見えたその踊りも、そのアクションにのっかって共に踊りだす人(ファーストフォロワー)が現れると、なんだか『楽しそう』という雰囲気に変わっていく。傍観していた群衆は、その後、なし崩し的に踊りに加わっていきます。

今回のわいざんの投稿も「支援したい!西野さんを呼びたい!」とダンスを始めた。そこに、最初はゆっくりと「一万円支援します」とコメントが入った。15万円を折り返した地点ぐらいで、西野さんご本人からも『シェア』の応援が入り、踊りは熱狂に変っていく。「私も踊りたい」という人で溢れた。

「Facebookの投稿でクラウドファンディングなんて無理でしょう」という既成概念や「どうせ30万円なんて集まらない」という思い込みを外して「支援して下さい!」と一歩を踏み出すと、今までの現実では想像できなかった未来に行けるかもしれない。わいざんの勇気ある発信を見てそんなことを思いました。

ぼくがドラクエVのカジノでコインを稼いでいる間に、彼はFacebookで30万円を、それもわずか4時間で集めました。恐るべし、横山文洋

とりあえず一回やってみよう。ダメだったらやめたら良いんだから

最近、生野区にスコップという男性が引っ越してきました。スコップは今、人生の転換期を迎えています。つまりは失業と離婚です(まあ、本人がもう自分のブログで書いているので、ぼくも遠慮なく書きます)。失業して離婚した後にたまたま偶然引っ越してきたのが生野区、ということです。

ぼくは生野銀座商店街で『合唱団をつくろう』という企画をしました。スコップは生野銀座商店街のすぐ近くに住み始めた。そんなこともあって、ある日、スコップから「話したい」とメッセージを頂き、お会いした、という流れです。ブログやSNSで生野区の発信をしていたからこその出来事ですよね。

「せっかく商店街の近くに住んでいて、しかも空き店舗があるなら、そこで何かしたいよね」というような話を、商店街内のとっても美味しい定食屋『力餅』でする。いい歳の男性二人が平日の昼間から「商店街でファッションショーは?」とか「武田双雲みたいに路上パフォーマンスしたら?」と、金にならないような話をしている。

実現可能かどうかは置いておいて、アイデアを思いついたらとりあえず口に出す。そんな時、ふと、スコップの服装を見ると、改めてとってもオシャレなことに気がつく。さすがスタイリスト。サングラスまでかけたらどこからどう見ても芸能人。そこでふと思ったのが「タモリっぽく商店街をブラブラしたら面白そう」。

「とりあえず一回やってみよう。ダメだったらやめたら良いんだから」。というわけで、スコップにレポーターをしてもらって、商店街のお店を取材して動画を作る、という行動を来週します。まずやってみて、やったあとにどうだったかを考えるスタイルです。

『インタビューすることによって〇〇になる』という展望が見えているわけではない。むしろ全くない。でも、即興的にやってみたことが、その後の活動の柱になることもある。だから、やる前から「それをしてどうなる」的な見方は辞めて、「あ、これ面白そう」と直感的に感じたら、とりあえず一回やってみる。

そんなことを昨日、スコップと一緒に話して思いました。スコップ、こうなったら、とことん協力します。生野区民だからね(笑)

子ども達が輝く「逆転する感じ」

本来であれば、昨日はボイトレの仕事が朝・夕・晩とありましたが、サロンのオーナーさんと連絡して、台風のため中止にしました。結果的にはれ君と過ごす一日になりました。

昨日、お風呂から出た時に、既にパジャマ姿になったはれ君が「パパ、ズボン」と言って、ぼくのタンスからズボンを出しました。それだけでとりあえず感動しましたが、ちょっと面白かったので「はれちゃん、ズボンはかして」というと、それはもうキャッキャ喜んで、ぼくにズボンをはかせようとしました。

ズボンをはき終わった後、今度はタンスからTシャツを出して、「パパ、ふく」というので、同じように「ふく、きせて」というと、またワハハと喜んで、服を着る手伝いをしてくれました(子どもはなんであんなに『繰り返し』が好きなのでしょう)。

なんであんなに喜んだのか、その後考えました。はれ君にとって、服は大人から着させてもらうもの。それを、今回は自分が他者にやってあげた。その『逆転する感じ』が楽しかったのではないかと。

例えば、ぼくは保育園に子どもを送ってます。8時を過ぎたぐらいに園に行くと、すでに子ども達が遊んでいて、その中に悪ガキが何人かいます。やつらはぼくを見つけると「いたぞーー!」と叫んで、逃げるぼくを追いかけて、お尻を叩いたりカンチョーしたりしてくる。それをもう彼らとかれこれ一年ぐらいやってます。

なぜ、彼らは一年もその『遊び』を楽しんでいるのかというと、先ほど書いた『逆転する感じ』が、そこにあるからじゃないか。つまり、本来は力関係でいうと「強い」「叱ってくる」側の大人を、この遊びのなかでは「このやろう」と追いかける側に立つことができる。相手との関係性が対等になれる。

独立して1年目の時にとある町会の主催で『おんがくげきをつくろう』という企画をしました。それは町会の子ども達とワークショップをして、地域の会館で発表する、というもの。その時も、最初は鬼ごっこをして「対等」な関係性を育もうとしました。その後、言うことを聞かなくなって苦労しましたが。

中学校の部活動の様子をたまに見る事があって、この『逆転する感じ』をもう少し生徒と先生の関係性に取り入れることはできないのだろうか、と思う時があります。生徒はいつも先生の言うことを静かに聞いている。先生は常に指導をしている。それって楽しいかな、と思う。

はれ君のエピソードから中学校の部活動まで話がズレていきましたが、そんなことを考えました。