一見すると仲の良さそうに見える橋爪家だが、昨夜は見事に喧嘩をした。以前、社会起業家達のトークショーを聞きに行ったとき『ソーシャルデザインのドーナツ化現象』という言葉を起業家は話していた。外で仕事を一生懸命にやればやるほど、家庭に空洞が出来る。今回の喧嘩はこれに近い。
状況はこうだ。妻は19時前に帰宅。すでに食卓に夕ご飯は出来上がっている。この数日、主夫として料理も作っていた。茄子と薩摩芋の味噌汁に豚肉の野菜炒め。さらに、昨夜は妻がスーパーで刺身と缶ビールも買ってきてくれていた。家庭的な金曜日の夜。そんな中、ぼくの一言で雲行きが怪しくなる。
「ねえ、いっちゃん。もしかすると、ぼく、合唱指揮者の仕事で海外に行けるかもしれないよ。まだわからないけどね」。そうなのだ。そんな夢のような話が、昨日、舞い込んでいた。これまで、合唱指揮のセミナーなど自費で海外に行ったことがある。でも、今回は『仕事』としていけるかもしれない。
ぼくはウキウキしていた。『合唱指揮者』として仕事が出来る!電子書籍を書いたり、動画を作ったり、生野区を盛り上げたり、色々な活動をしているけれども、ぼくの肩書は合唱指揮者。これは妻も喜んでくれるだろう!「良かったね、おめでとう」と言ってくれるだろう、と。そんな妻はぼくにこう言う。
「(僕が長期間いないと)いそがしくなる」。
なんでやねーん(笑) 現在の橋爪家は、息子の送り迎え・家の掃除・(出来れば)夕食・はれ君をお風呂に入れる。これがぼくの役割だ。確かにこれらが今のライフスタイルの妻にすべてのっかかると大変かもしれない。
一晩経った結論はこうだ。核家族がいけない。ベビーシッターのサッキー、橋爪家を助けて下さい(笑) なんとかしてこの核家族感をほぐしていきたいなあ。今から妻との関係の修復に入ります。お疲れ様です。