【おんがくげきをつくろう】のワークショップが生野区子育てプラザで始まりました

ぼくは児童青少年演劇を生業にする職業劇団に4年間、正社員として働いていました。給料は少なかったですが、小学生の前でライオンやネコの演技をすることは、毎回楽しかったです。

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個人事業主として独立してから『やりたいな』と思ったことの一つが「演劇のワークショップ」です。その時集まった集団でチームになり、ワークショップをして本番の舞台に立つことは、楽しいだけではなく、そこに関わる全ての人達にとって、多くの学びを得る機会にもなります。

『緊張感と付き合いながら人前でパフォーマンスする』というスキル。『滑舌をよくしてお客さんに言葉をしっかり届ける』というスキル。『チームをフォローし合って1つの物を作る』というスキル。『平面的な脚本(文字)から、想像力を働かせて、立体的な舞台を創造する』というスキル、などなど。

そんな、遊びながら社会で必要なスキルを磨くことが出来る演劇のワークショップを生野区でもやっていきたい。ということで、昨日から『おんがくげきをつくろう』のワークショップが生野区子育てプラザでスタートしました。対象は生野区の子ども達と、子どもに関わりたいという大人であればどなたでも。合計6回のワークショップ(練習)を経て、2017年3月26日(日)に生野区役所の大会議室で発表します。

取り組む脚本は生野区のエッセイスト・杉本佐希子さんが書いてくれた『大きなかぶ』です。音楽面のオリジナルソングは生野区の保育士の本田さんが作詞・作曲してくれました。集まった子ども達は8人。大人はピアノ担当の女性が一人と、ぼくの合唱団のメンバーからソナコがアシスタントとして参加です。

おんがくげきをつくろう・初回で気を付けたことを書きます。

一回目の顔合わせは、その後のワークショップの方向性が決まる大切な回です。特に子どもと取り組む時は慎重にいきたい。こちら側からあまり攻めすぎず、子ども達がその環境・空間になれるまで、ゆっくり進行することをぼくは意識しています。

子ども達がワークショップに取り組む会場にやってくる20分前には、その会場を整えておきたいところです。どうすれば子どもがリラックスしてワークショップに取り組むことが出来るか。その一点を考えます。幸い、子育てプラザには大きなジョイントマットが6枚あったので、それを敷いておきました。

こどもが会場にやってきました。日常会話をしていると、もうすでに子ども達の間で、「私は犬をやる」「ぼくは大道具をやる」など配役がある程度決まっている様子です。そこでこの流れを利用します。

ぼくが準備していた進行では、最初に「自己紹介」をする予定でしたが、そのワークショップの場で、誰々が何々をする、という会話が出始めたので、それに寄り添って、ホワイトボードに配役と子ども達の名前を書いていきました。名前を書くことで自己紹介にもなり、配役も決まり結果的に一石二鳥です。

『おじいさん』(男性・かつ、最初に舞台に登場する重要人物)を誰もやりたがらない、という問題点については「おじいさんをお姉さんにしたらやりたい?」と投げかけて解決しました。これも、事前の準備にこだわり過ぎず、参加者のその時の様子によって、臨機応変に対応することを意識しています。

「おんがくげきをつくろう」の目的の一つは、子ども達の主体的な行動を引き出すことです。なので、進行側が『あれをしなさい、これをしなさい』と押し付けることは極力避けます。子ども達の『やってみたい』に「いいね、やろうやろう」とイエスアンドで答えていくことが大切だとぼくは思います。

初回の昨日は配役を決めて、役者をする子は脚本の読み合わせをしました。大道具・担当の子は、カブをどう作るか、舞台をどう作るかの絵を描いてもらいました。子ども達は「楽しかった」と言いながら帰宅していったそうで嬉しいです。次回は立ち稽古をします。

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