気の小さい人間の朝の挨拶について

自転車の後ろに息子を乗せて保育園に送っている。

するとお見かけするのが、緑の上着を羽織り、横断歩道や十字路に立たれているご年配の方々。子ども見守り隊の存在だ。

学校のある平日に、8時頃から小学生達の登校を見守られている。毎朝、同じ場所に同じ方が立たれている。地域の安全は多くのボランティアで成り立っているのを実感します。

さて、2年ほど保育園に通っていると、その見守り隊の方々ともだんだん顔見知りになっていく。お名前は知らないけれども、すれ違うたびに自然と挨拶を交わすようになった。気持ちの良い朝のスタートを切れる瞬間だ。

しかし、一つ悩みがある。

それは、保育園に息子を預けた後、わずか10分足らずでもう一度その見守り隊の方々と再開するという点だ。

最初にお会いした時は良い。笑顔で「おはようございます」。これでお互いに今日も気持ちよく交流が出来た。しかし、帰りは一体どうすればいいか。

行きついた先は「いってきます!」だ。果たして、ぼくは今からどこに行くのだろう、という疑問はある。自宅のアパートに戻るのに元気よく「いってきます!」は何だか妙な気分だ。

だが、それも仕方がない。「おはようございます」からの「いってきます」。これが妥当だと、この数日は落ち着いていた。

しかし、問題は最初の挨拶でご老人から「いってらっしゃい」と切り出された瞬間だ。

これは本当にどうしようかと思う。保育園で息子のオシメをパンツに交換しながら「一体、今からあの路地に戻る時に、ぼくはなんと切り出せばいいのか」と考え込んでしまう。

結局、出した答えは笑顔で軽くおじきをしながら「sssっす!」と、よくわからない言葉を発して、その場をママチャリで去るのでした。