京都市東部文化会館にて合唱ワークショップを開催

京都市東部文化会館にて【合唱ワークショップ】を開催しました。

児童館の子ども達、大学生、地域のコーラスグループの方々など65名が集まり、コミュニケーションゲームや簡単な発声練習、楽譜を使った合唱の練習を2時間ほど行いました。

まずは、参加して下さった皆様、ありがとうございました。

そして、この企画は、一緒に活動している自分の合唱団(アンサンブルエバン)のサポートが無ければ、ぼく一人では到底実施できませんでした。メンバーの皆さん、ありがとうございました。

企画して下さった東部文化会館さま、ありがとうございました。職員の鈴木さんから「ブログ、楽しみにしています」と言われているので、ここからは感想を書きます。

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イベントのチラシ

内容

2時間で行ったプログラムは以下です。

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1.目的の説明

チラシに書かれているように、このイベントの目的は『合唱ワークショップを通じた世代間交流』です。

今回、5つの団体が集まりました。

山科の児童館の子ども達、大学の吹奏楽部の学生さん、地域のコーラスグループが2組、そして、ぼくたちの合唱団、です。

それぞれの団体は、日頃、個別に活動をされています。その垣根を越えて、一緒に時間を過ごし、合唱を通じて交流する。そういう意図を持って取り組みました(感想は後ほど書きます)。

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2.コミュニケーションゲーム

ワークショップの最初は<コミュニケーション+音楽>の要素が含まれたゲームを導入しています。

ポイントは【誰でも(everybody)】【簡単に(easy)】【楽しく(enjoy)】取り組める内容のアイスブレイクを選んでいます。

今回は、子ども達がいるので、わらべうたのいもむしごろごろ(ジャンケン列車)を行いました。

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3.発声練習

歌を唄う前に、発声練習をしました。

【交流】を目的にしているので、例えば大人と子ども、大学生と若い社会人、といったような感じでペアになってもらい、お腹を触りながら、交互に練習をする形式をとりました。

ここまでで、約35分です。5分、休憩。

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4.音取り練習

ここからは3つのグループ(高声・低声・子ども)に分かれて、楽譜(同声2部)を使って音取り練習をしました。子ども達は楽曲のサビの部分だけを取り組んでもらいました。音取りの時間は約20分です。

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高声の音取り
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低声の音取り(合唱団のメンバー・ごろんが担当)
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子ども達の音取り(合唱団のメンバー・がきちゃんが担当)
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5.全体練習

残り1時間はピアノに合わせて、全員で曲の練習をしました。

子ども達は11:30まで出したので、残り30分は暗譜の時間を取って、最後は楽譜なしで立って演奏して終わりました。これが2時間の内容です。

感想

まず、最初に言いたいのは、地域の音楽ホールがその地域で活動する音楽団体と関わり合う。これは確実に素晴らしいことだと思います。その関わり合う材料として、アーティストを起用する。こういう取り組みが地域の音楽ホールで増えていって欲しいです。

例えば、3年前から毎年関わっている山科中学校の合唱部は、山科・醍醐地域の無形文化財だとぼくは思います。

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山科中学校合唱部と(2016. 山科駅前 音の広場にて)

その合唱部の活動を学校だけに任せておくのではなく、地域のホールも支援していく。例えば、会館の事業として、合唱部と大人の合唱団をマッチングさせたり、地域にある広場で合同演奏を企画したり。

そういったサポートをすることで、その地域の音楽団体を活気づける。また、アーティストの活動の幅を拡げる。それが、貸館だけに留まらない、新たなホールの役割だと、ぼくは思います。

そして、その地域の複数の音楽団体とアーティストが個別に繋がった後、アーティストをきっかけとして、地域の団体同士が交流し、垣根を越えて繋がり合う。その場をホールも一緒に創ることは、意義深いと思います。

頻度は少なくても良いので、単発ではなく、毎年、関わり合って、出来れば舞台で発表する。そういう取り組みが続いていくと、地域の文化芸術の可能性が拡がって行くと思います。

今回は、全員「合唱」という形式で参加してもらいましたが、児童館の子ども達は(例えば)演劇をして、コーラスグループは歌い、吹奏楽部は楽器を演奏する。そういったジャンルを超えた関わり方もあるな、と思いました。

まとめ

何にせよ、世代間交流は、単発ではなく、定期的に続けていくことが大切です。年代や性別の違う老若男女が集まり、一つの時間を過ごす、というのは、実際、大変な点もあります。でも、それを継続していくことで、その地域の文化は新たな拡がりが生まれていきます。

というわけで、来年度も果敢に何かに挑戦していけたら幸せです。東部文化会館の職員の皆さん、合唱団のメンバー、参加して下さった皆さん、ありがとうございました。

投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ