生野はコナモンの町。ピザもコナモン。生野に根づいたピザを作っていきたい

最近、関西テレビ『よ~いドン!』の【隣の人間国宝さん】さんにも認定された、桃谷商店街のピザ屋さん・カサディエッロの店長・塚本敬次さんを紹介します!

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塚本敬次さん(42)
大阪の寺田町出身

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取材日 2017.02.03

橋爪 

Facebookを見ていて、2014年4月にパン屋さんで修行を開始されていますよね。修行する中で、ピザに興味を持たれていったのかな?という印象なのですが、、

塚本

美容室を50年以上している母親は、パンが好きなんです。知り合いに美容室でパン屋をされているところがあって、そこのパン屋さんの話を聞いて、「うちも美容室とパン屋をやりたい」となったんです。母親から「パン屋をやらんか?」と言われたのがきっかけで、学校の教員(美術)で夏休みもボーナスもあったんですけど、40歳前になって辞めます(笑)

まあ、後々良く考えれば、自分のお店でライフワークとしてアートと関われてやっていけたら良いな、ということで、店内に作品を展示したりしています。そういう場が欲しいな、とも思っていたところでもあったんです。

例えば、この商店街の奥に青木さんという方の絵画教室があるんですけど、そこの生徒さんの作品を飾ったりしています。あとは、人間国宝にも選ばれたガンチャンの紙芝居なんかも展示していけたら、と思ってます。

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2016年11月に店内で作品展を開催
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紙芝居のガンチャン (写真:金康裕)

それで、パン屋さんで勉強し始めたんですけど、パン屋さんの先生が言うには、「パン屋さんは季節ごとに、手を換え品を換え色々しないといけない」。そんな時、ピザを調べていくと、ピザの耳の部分が『額縁』(コルニチョーネ)という。つまり、ピザはアートなんですよね。それを知って面白いな、と思って。だんだんと「ピザがやりたい」という気持ちが膨らんできんです。

塚本さんは2014年9月にイタリアへ。ジュゼッペ師匠のもとで、ピザ作りの修行をします。

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修行中の塚本さん
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ジュゼッペ師匠と

日本に帰国後、2015年5月に桃谷商店街にてピザ専門店・カサディエッロをオープンしました。

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ぼくは新婚旅行でアフリカに行ったんですけど、そこにもピザはあるんですよ。だから、「ナポリの~」「イタリアの~」っていう地方食じゃなくて、世界食やと思うんです。そして、地域ごとのピザがある。

生野ってコナモンのまちじゃないですか?生野には生野のコナモン文化がある。そこにあったピザがあるだろうな、と思ってるんです。生野の方々に合ったピザは何だろうな、と考えながら、日々、自分が美味しいと思った小麦粉をブレンドして作ってます。

橋爪

和ヌードル鈴七さんと話が合いそうなぐらい、こだわってはるんですね(笑)

塚本

生野のイカ焼きとかたこ焼きとかと一緒に、ピザを受け入れてもらえたら嬉しいな、と思うんです。ただ、正直な話、まだまだなかなか掴めてないんですよ。自分は良いと思ってやっているけれど、それを街の方々に知ってもらえたら嬉しいです。

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橋爪

「生野はコナモンの町。ピザもコナモン。生野に根づいたピザを作っていきたい」という言葉は、すごく響きました。その塚本さんの言葉を生野区の人に伝えたいな、と思いました。

おすすめメニュー

マルゲリータ(600円)にモッツラレラチーズ(200円)をトッピング。となりの人間国宝さんでも取り上げられた商品です!

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薪窯・焼き野菜ピッツァ
カサディエッロ

住所:生野区勝山北1-5-1
桃谷駅前商店街内
電話:06-6717-9999
営業時間:11:00~20:00
定休日:毎週火曜日
第二・第三水曜日

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投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ