その状態に何かを付け加えて取り繕うのではなく、自分達が出来る限り見ないようにしている『何か』に目を向けることのほうが重要

今日は朝からあべのへ。

阿倍野区民センターにて、アカペラのグループレッスンを行いました。人数は3人(リードボーカル・ソプラノ・メゾ)でトレーニングの時間は1時間です。

曲を一つ決めてもらい、合計3回(1時間×3)のレッスンで曲を出来る限り仕上げる、という目標です。一人1万円のトレーニング費を頂いています。

トレーニングのペースは月に一回。申し込んでもらったら3ヶ月間に渡って関わり合う、というやり方です。

今回の女性3人のアカペラ・グループとの出会いは、一人がぼくのボイトレの生徒さんです。その生徒さんにボイトレを重ねるうちに、

今、活動しているグループがなかなかハモらない」という悩みを頂き「じゃあ、一度体験レッスンしましょうか?」ということで、顔合わせをしてトレーナー就任(?)という形になりました。

今回、このグループと向き合うことで、ぼくも色々なことを学ばせてもらっています。

今日、トレーニングをしていて一番感じたのは『グループとして段々ハモるようになってくると、声の質や響きだけでなく、テンションや息遣いまでも同調してくる』ということです。

ということは、裏を返せば、ハモらない時、というのはそれぞれがバラバラな方向を向いている、ということです。

そして、多くの場合、バラバラな方向を向いていることに対して当事者達は無意識です。その状態が『当たり前』のものとして捉えており、その状態のまま「どうしたらいいのだろう?」と、新しい何かを付け加える行為に目が向きます。

しかし、合唱指揮者のぼくからすると、その状態に何かを付け加えて取り繕うのではなく、自分達が出来る限り見ないようにしている『何か』に目を向けることのほうが重要だと思います。

例えば、『自分の音ばかりを必死に歌ってしまうこと』や、『音程に自信がなくて縮こまってしまうこと』など、他人に対して出来ることなら見せたくないもの。それらを明るみに出したほうが、状況は好転します。

それに、だいたい自分では恥ずかしくて隠していることって、実は隣の人は気がついているものです。

※ これ、本当に恥ずかしくて出来るなら向き合いたくない。ぼくもプレーヤーとしてその場にいたら、多分、悶絶していると思います(汗)

なので、体験レッスンの時に「ぼくと一緒にトレーニングするなら、ぼくも皆さんもかなりエネルギーを必要としますよ」という言葉を伝えました。

隠している事に向き合うエネルギーです。

現在、合計5回ぐらいトレーニングを重ねてきましたが、当初に比べると、確実に歌声は整ってきています。

成長とは、付け加えるのではなく固く握りしめている何かを緩めること。緩めさえすれば、暖かい光を浴びて、グングンと伸びていきます。

恥ずかしいことをさらけ出して、かつ、自分の持っている才能を十分に発揮して、グングンと成長して行けたら幸せ。

そんなことを思った今日でした(^o^)ラスト一回、よろしくです!

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