一ヶ月ほど前の2018年1月に、みっちゃん女将から動画撮影の依頼を頂いた。
ワクワクしていなかった
オファーをもらった時、特別に何かワクワクするような感情は沸かなかったと思う。実は。
みっちゃんの営む肴小料理屋 侑歩(ゆうほ)のドキュメンタリーは昨年の9月に制作した。
その日から半年後のみっちゃんや侑歩を撮る、というテーマに関する好奇心はあるといえばあるのだけれども、正直に書くとその瞬間は「何が何でも撮りたい!」という感じにはならなかった。
依頼をもらった日曜日は二週間に一回、合唱団の練習があるので、だいたいバッティングすることが多いのだけれども、スケジュールを見るとその日(2/18)は空いていた。
スケジュールが空いているから入れるというと、消極的な選択に感じるかもしれないけれど、でも、こういうのは縁でもあるので『スケジュールが空いているからこそ』今回は引き受けさせてもらった。
ワクワクすることをする、と決めている一方で『なんかしらんけど引き受ける』という場合もある。
当日、撮影している瞬間の感情も、そこまで昂ぶったか、と言われると、平常心の枠を超えてはいなかったと思う。新世界ホシヲくんの撮影は震えながら撮っていたから。そんな感じで編集に入った。
自分の中で過去最高傑作
しかし!
今回、蓋を開けてみたら、過去の自分を超える取り組みが出来たのでは?という実感がある。
まず、過去最速。
事情があって三重県津市の実家に帰省しているのだけれども、同時に寄生もしたので(汗)、おかげさまで、永遠とパソコン画面に向かうことが出来た。
気分はスタジオ・ジブリで働く宮﨑駿監督のようだ。撮影をした次の日が創る最もモチベーションも高まっている。
だから、編集期間も同時に日程に組み込んでおく、ということを今後はしようと思った。
そして、過去最長。
32分の作品になりました。撮影1日・編集1日の二日間で32分の動画が出来ることを知った。ぼくは『コツコツ系』ではなく、確実に『瞬間最大風速系』。
その瞬間、つまり一息でどれぐらいの規模の作品が出来るか。これを『動画を創る体力』と自分で呼んでいるけれども、今回、その体力が更についたと思う。
夢中になる感覚
もう、のめりにのめりこんだ。「ワクワクしない」と感じていた自分が不思議だ。
実家で編集していたということもあり、気分は中学生の時に深夜、家族が寝静まったリビングで永遠とファイナルファンタジー8をしているようだった。
あるいは、高校生の時に深夜、家族が寝静まった自分の部屋で、永遠とhtmlのタグを打ち続けている気分だった。
その時と状況が違うのは、子どもの時はそれが『遊び』だった。しかし、今は報酬を頂いて、しかも『のめりこんで』いる。
でも、おそらく両親やお婆ちゃんが今のぼくを見ても、パソコンに向かって遊んでいるようにしか見えないとは思うが。
ゲームをしたりやホームページを作るように、動画編集にのめりこんでいる感覚を自分の中に持てていることが、とても嬉しい。
新たな挑戦
たぶん、ぼくの動画をずっと見続けてくれているイトーちゃんあたりは、今回、ぼくが動画を創る上で新しい挑戦をしていることに気づくのでは、と思う。
今まで採用してきた手法を一つ、今回は用いていない。これは、自分のドキュメンタリーを次のステップに持っていきたい、という思いもある。
興味のある御方は、どんな挑戦をしたのかも楽しみにしてご覧下さい。
p.s.
現在、みっちゃんとヒサコさんに限定公開でチェックしてもらっています。公開はおそらく今夜19時頃になると思います。
みっちゃんのことを知らない人にとっては感情移入しにくい作品かもしれませんが、一方で、みっちゃんのことを少しでも知っている人や、みっちゃんの1作目をご覧になった方は、ぜひ、今回の動画を見てほしいと、思っています。
30分、結構な長さですが、ぜひ最後まで見てほしいです。
▷ 橋爪大輔のYouTubeチャンネル
でお待ちしています!
みっちゃんのドキュメンタリー・1話をまだご覧になっていない方は、この機会にぜひ!
『お店にお客さんが来ない!?一人店長の苦闘』
公開日:2017年9月7日