いつ死ぬかはわからない |お金がないという理由でやりたいことを諦めたらあかん

ギリギリで津港に到着。

席につき、安心してホットレモネードを飲もうとするも盛大に溢す。

それを見ていた隣の席の小さな女の子が「ママ、コンビニのおしぼりちょうだいー」とお絞りをくれる。何ならその後食べていたサンドイッチも「食べる?」と誘ってくれる。

世界は優しいなあ。

というわけで、今、ぼくは中部国際空港に向かっています。

三重県四日市市できゅうり農家を営む百姓しなやんこと阿部俊樹さん・しなやんの共同経営者の村井さん、そして名古屋で『栄町かせう』をオープンさせる料理長の奥谷さんの3人と空港で合流します。

栄町かせうについてはこちら

北海道に行き、さっぽろ朝市という場所で魚屋を営む、なっきさんという方を訪れます。ドキュメンタリーを撮影してYouTubeに公開するためです。

百姓しなやんが今年、名古屋の栄でプロデュースする和食屋さん『栄町かせう』で、ぼくはドキュメンタリーを制作しています。

この旅は奇跡的に決定しました。今から書くことは、ぼくの視点からの物語です。

さかのぼること17日前。Twitterを見ていると、こんな投稿が。

依頼をもらった?
協力?
栄町かせうに関わる?

・・・さすが、関係性を大切にしているしなやん。

食材を仕入れるにしても繋がりのある人にお願いする。しなやんから事前にこの話を聞いていたわけではありません。「なるほどなー!」と察したぼくは、こうコメントします。

『あー、札幌まで行って魚屋なっきを取材したくなりました。誰か交通費を出してほしい!』

この投稿はもちろん願望ではありますが、一方で実は神さまに対する明確な意思表明でもありました。

引き寄せというやつです。

※ ぼくは引き寄せの法則に対して、見えない世界・他力に対して『肯定』の態度を取ります。ミーハーな気持ちでは語らないので、そこのところよろしくです。

先日、心屋仁之助さんの講演会『神さまのはからい』(Beトレ)に行った時に、心屋さんは

お金がないという理由でやりたいことを諦めたらあかんよ。もし、それが本当にやりたいことだったら、お金はなんかしらんけどやってくる」というようなことは言っていました。

なので、資金調達・・・例えばpolcaやクラウドファンディングなどで交通費をもらえるように『行動する』という選択肢もあったかとは思います。

しかし、今回は神さまにお願いするだけお願いして、その後、自分が北海道にどんな手段で行けるかはあえて考えませんでした。

神さまのはからい。

行ける時はどうやっても行けるし、行けない時はどうやっても行けない。もがかない。ただし『行きたい』という想いだけは発信しておく。

すると、やっぱり行けました。

自分が意思決定をしているようで、より大きな視点から見れば、自分の行動は決められている。その流れに逆らわず、飛び込む。どこに辿り着くかなんてわからない。

神さまが、宇宙が、ぼくに「北海道に行ってドキュメンタリーを撮ってこい」と言っているのだと思います。その見えない世界からのリプライに情熱をもって応えます。

ぼくはいつ死ぬかわかりません。

数年後の『やりたいこと』に向かって『』を置き去りにして、こつこつ何かを積み重ねていたとしても、明日、交通事故にあうかもしれないし、病気になるかもしれません。

自分の思い描いた計画とは関係なく、誰にも死は訪れます。

だったら、今ここを、今日を全力で生きてやりたい。自分が今、授かっている生命を終えるその日まで、めいいっぱい使い切りたい。それが死にゆく人への敬意です。

今日、今日、今日。

今、今、今。

過去もなく未来もなく常に今ここの連続。今日、出会う人・共に行動する人に対して最大限の情熱を。惜しみない愛を。別れへの覚悟を。

この旅でぼくはレンズ越しにどんな物語と遭遇するのでしょうか。

百姓しなやん・札幌編、行ってきます。

p.s.

金曜のボイトレの生徒さんへ

ちゃんと明日、大阪に戻ってくるのでご安心下さい(笑)思いっきり歌声に向き合うのでトレーニングを楽しみにして下さいね!

投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ