無意識にしてしまいがちだけど気をつけたほうが良い、人前に立つ時の注意点

ちょっと気づいたことがあるので書きます。

人前に立って話す、というのは慣れていない人にとっては非日常の経験であり緊張するものです。たとえ慣れていたとしても、その会場の雰囲気や環境は毎回違うので、やはり少なからず緊張が生じます。

そんな中「もったいないな」と思うことがあるのでお伝えします。

背中を向けない

人前に立つ時に大切なのは、自分の胸元(喉)が客席全員に開かれているか、です。

喉を他者にさらけ出すという行為は、相手に対して『私は貴方を信頼しています』という表現です。非言語情報です。

よって、鎖骨や喉が参加者一人一人にオープンになっていることが、まず何よりも人前に立つ上で大切な前提になるわけです。

言い換えるならば、お客さんに背中を向けない、ということです。舞台の世界では当たり前のルールですよね。

背中を向けるという行為は、お客さんに「あ、今、この人は私に向けて話していない」という情報を伝えているということです。

話す前から、そういうマイナスな情報を与えてしまうのはもったいないです。

なぜ背中を向けてしまうか

背を向けてしまう行動には大きく2つの要因があると思います。

一つは単純に緊張して周囲が見えていないこと。

これを解決するには、文字通り、話す前に全体を見渡しておくと良いです。誰がどこにいるのかを、最初に把握します。この力は、前にたてば立つほど次第に慣れます。

もう一つは嫌な相手がいることです。

嫌だな、と思うと自然にその人からは目を遠ざけてしまいます。結果、無意識に身体が捻って背を見せてしまいます。

しかし、ぼくが思うに、前に立つべき人間であれば、自分の好き嫌いを超えて全体を包括する、それぐらいの器は欲しいところです。

話す内容も大切ですが、それ以前の土台として、客席全体に胸元が開かれているか。

これを意識すると、良いパフォーマンスが出来るかと思いますので、良かったら試してみて下さい。

投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ