空き家は問題を抱える【からっぽ】ではなく可能性のある【余白】 | 第18回生野区空き家カフェを開催

おはようございます。今朝は4:30に起きました。

昨日は第18回生野区空き家カフェを、まちのえんがわ 木村工務店(小路)で開催しました。

ぼくは司会進行(ファシリテーション)として参加しています。

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空き家カフェは生野区の空き家を何とかしたいオーナーさんと、生野区の空き家に住みたい(活用したい)という方が、出会い交流する場として、毎月1回、いくのの日である19日に開催しています。

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主催は生野区空き家活用プロジェクト(任意団体)です。

でも、団体として活動しているというよりは、『生野区の空き家のためにひと肌脱ぎたい』という想いを持った個人が集まり、結果、団体のようなていを成しているように見える、と書いたほうが実態に近いと思います。

そもそも、この空き家カフェという名前も、生野区空き家活用プロジェクトというの名前も、名付けたのは何を隠そうこの私です(笑)

ちょっと脱線します。

最初のきっかけは、橋爪家の空き家探しから始まりました。

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2年前 2016年5月 木村工務店(生野区・小路)にて

生野区の空き家問題について、専門家や行政の方が議論する会議の場に、たまたま参加していたのですが、話はすれども、意見交換はすれども、一歩前に進む具体的な次のアクションが見えない。

当時、橋爪家はアパートに住んでいて、そろそろ引っ越しを考えていたので、「良かったら橋爪家を実験台にして下さい」ということで、始まったのが、橋爪家の空き家探しです。

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個人の家さがしを、生野区の建築家や木材屋さん、ファイナンシャルプランナーや不動産までもが「おせっかい」で関わり、それを行政も後方で見守る。

そういう雰囲気が、下町・生野の良さだと思います。

※ もちろん、その後、実現化していくときは、<自分の意思>で業者さんと契約していきます

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ファイナンシャルプランナーの方がDIYを手伝ってくれたり、

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飲食店の方が休みの日に手伝いにきてくれたり、

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ちなみに、ぼく自身はDIYは苦手だとやってみて思いました。

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ほとんど9割以上はプロの大工さんに作ってもらいました。

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そして、2017年5月に改装終了!

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まちのえんがわ 橋爪事務所

空き家探しをスタートする際に、ぼくが望んだ生野暮らしはこうでした。

長屋などを改装して、その玄関付近のスペースに個人事務所を作ります。そこは、普段は自分の仕事をする場です(職場)。

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今では遊びでしていた動画編集が仕事になっています

その事務所の様子は路地からもよく見えるようにガラス張りなどにして、お客さんが来られた際は、土足のまま気軽に入れるような空間にします。

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チャイムを鳴らさなくても、ガラス張り越しに目が合うと網戸をこちらから開けて、会話が始まります

目的があって来られる方はもちろん(応接室のような使い方)、ちょっとフラッとやって来られた方も歓迎。それまでしていた仕事の手を止めて、コーヒーを淹れて、世間話をするのも楽しい(縁側的な機能)。

夕方になり、子どもが学校から帰ってきたら、父の近くで宿題をしたりする(子どもの勉強部屋)。

休日は、ほんとに少人数の、ちょっとしたワークショップの場としても利用できる。

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子どものためのプログラミングワークショップが開催
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近所のお婆さん達がお話会として利用

そして、その空間の奥と2階は、橋爪家の住居空間。そんな暮らし方が出来たら良いなあ、と思うようになってきました。

【過去記事】
橋爪家は生野区で空き家を探します。そして、職と住が一体化した『生野暮らし』を目指します

2016年5月に理想の生野暮らしを思い描き、2017年5月から住み始めて、2018年5月現在、ほぼ思い描いたことすべてが現実として叶っています。

これをぜひ、生野区に住んで【理想の生野暮らしをしたい全ての人に伝えたい】。

そんな想いもモチベーションの一つとして始まったのが、生野区空き家カフェです。

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第一回空き家カフェの様子 2016年12月

普通、こういう会って最初は盛り上がるのですが段々とトーンダウンしていくのがよくあるパターン。

しかし、回を増すごとにどんどんと盛り上がりを増しているのが凄いなあ、と思います。

橋爪家以降のプロジェクト案件も、少しずつ出始めてきました(これが出ると出ないとでは大違いなので、とっても嬉しい)。

空き家を改装して【アトリエのある暮らし】をしたい

引きこもりの子とヨガをしたい

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昨日、思いました。

空き家を課題・問題として捉えるのではなく、「隙間」「余白」のある可能性として捉える

空き家は新しい芽吹きや、「こうしていきたい!」という未来を受け取る空白です。

人間、忙しいと新しい一歩を踏み出すことが出来ません。

スケジュールがガラガラになるからこそ、未知のジャンルに挑戦できる時間が生まれたり、新しいご縁が生まれます。

その可能性が生まれる「余白」こそが、空き家なのだと。

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公園の近くでカフェをオープンしたい生野区のママ
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昨日参加された方のご感想

ぼくは「住みたい」という想いで参加し始めましたが、実際に住み始めた今、動画制作で空き家活用プロジェクトの今を伝えたり、空き家カフェのファシリテーションをしたりなどで、関わりを持ち続けています。

生野区の空き家に住んで、自分の理想の生野暮らしをしたい!という御方。

あるいは、生野区の空き家をどうにかしたい!というオーナーさん。

良かったら、毎月19日に開催していますので、お気軽にお越しくださいね。

次回は6月19日(火)16:30~18:30 場所は生野区役所付近です。また詳細が決まり次第告知します。

生野区空き家活用プロジェクト
Facebookページ

p.s.

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浄見原神社

少し早めに出て、まちのえんがわ 木村工務店の近くにある神社に参拝。

昨日も、素敵な時間を作って頂き、ありがとうございました。

投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ