築地にあるホテルから20分ぐらいかけて歩く。

途中に築地本願寺に立ち寄って、手を合わせてから、コンビニでコーヒーを買って、銀座のスタジオに入る。

1日目は全く知らない土地を観光気分で歩いていたのに、次の日はなんとなく景色を覚えていて、前からそこに住んでいるかのような足取りに変わる。

それをこの二日間で味わっていて「こういうのが自分は大好きだよなあ」と心が喜んでいるのがわかる。

すみれワンダーランドの二日間が終了した。

初日の設営も含めると、三日間、銀座のスタジオルアンに出入りした。最終日の昨日は、出演者として歌を歌ったり、ギターを弾いたりした。

主催のすみれ監督からのリクエストは「野生の橋爪大輔が見たい」。

すみれちゃん曰く、ぼくは綺麗というか、枠にまとまっている感じがするそうだ。それはすみれちゃんだけでなく、橋爪塾のスタッフのアキちゃんにも「鎧を着ている」という指摘を受けた。

もっと汚い部分を出して欲しい、ということで、演奏したのは椎名林檎と宮本浩次『獣ゆく細道』。

「どんな感じの曲だろうか?」とライブ映像を見ると、目を血走らせて踊り狂う宮本浩次がいた。

これをやるのか。

ラッキーなことに、男性用ハモリの音源がYouTubeに落ちていたので、それを聴きながら練習をして、当日を迎えた。

※ 現場入りして気づいたのは、すみれ監督が作ろうとしていた世界観は、音楽のライブというより演劇に近い。演劇だと役者は当然、セリフを頭の中に入れて舞台に立つ。ぼくは今回、そこの詰めが甘く、というか、全体的に詰めが甘く、そこは次、またオファーがあれば、改善して望みたい

「客席の後ろから歌って登場」という演出だったので、演奏が始まった瞬間に椅子の上に立ち、獣のように歌い始める、という演技をした。

ぼくは25歳から29歳までの4年間、大阪の老舗の劇団で役者をしていた。小学生達にライオンの劇を見せていて、その時の経験が今回活きたな、と思った。

演劇では、どの場所でセリフをいうか?が正確に決まっているし、自分が照明にどれぐらい当たっているか?の自覚とか、演技しながら、一方で冷静に場の空気を読む、みたいな感覚が鍛えられた。

それを活かす場を設けてもらって、とっても有難い。

※ リハーサルをする中で、ぼくなりに演技プランを固めていった。この場面はここで歌おう、とか。歌い終わったら、上手(かみて)に移動して、少しブラブラした後に、センターのすみれちゃんに近づこう、とか。すみれちゃんが歌っている時は照明から外れてお客さんの視点を自分からすみれちゃんに移動してもらおう、とか。リハ中に演技プランを定めたので、本番ではそれ以外の動きは殆どしていない

※ 終演後、ぼくのことを知らない、初めて観た男性が「登場した時、酔っ払ってて、マジでやばい人かと思った」と、役者冥利に尽きる感想をくれて嬉しかった

今後また、こういう演劇に近い表現活動もやっていきたいなーと思った。

ギターについても、聞いてくれた人に褒められて嬉しかった。

ぼくはギタリストのように技巧を凝らした演奏は出来ない。フォークソング出身なので、単純なコード弾きだ。

でも、昨日はそんなぼくのギター演奏が好き、と言ってもらえた。意図していることが伝わったそうだ。嬉しい。

ギターはこの二年間で、かなり上手くなった。でも、まだまだ全然で、もっともっと安定感が欲しいし、技術が欲しい。

ギター1本で、完全にボーカルを支えることが出来る。これを目標に今日からもまた、練習に励みたい。

銀座が終わり、次は5日後に青森の八戸でライブをする。次はソロで45分のステージを任されている。

そして、スターシード仲間でサンバダンサーのりおさんとコラボをする。

自分としては、アーティスト橋爪大輔の新たなフェーズが始まる、というイメージだ。

9/23の四ツ谷でのライブと10/2の銀座でのライブを経て、次に向かう為の旅支度は終えた。もう持っていく必要のないもの(気恥ずかしさとか、言い訳とか)は東京で捨てた。

没頭して、演奏に打ち込む、という姿勢をすみれワンダーランドで教えてもらった。その新生・橋爪大輔として、青森へ向かう。

この五日間、またゼロに戻して、出来る限りの準備をしよう。会場に足を運んでくれたお客さんに、その日、ぼくが出来る最大のパフォーマンスをしたい。

すみれちゃん、二日間、本当にありがとう!

2022年10月03日(月)

p.s.

今夜は21時から橋爪事務所のYouTubeチャンネルでライブ配信を行います!

ゲストは青森のゆっきー。今年の4月にゆっきーが主催した「宴」を来年の4月に再び開催する、ということで、ゆっきーの想いに迫ります。

ぜひ観にきてください!