大阪の事務所に戻ってきました。この文章を書いた後、すぐに着替えて、三重県亀山市のさっちゃん農園へ向かいます。

昨日は「プロとしての所信表明」を書きました。

格好良い感じで書いたのですが、実は、青森県八戸のデビューライブ、ぼくが舞台袖からステージに登場した瞬間、客席に座っていたのは確か3人ぐらいだったと思います。

以前のぼくなら、ここでだいぶメンタルがやられて、気持ちがネガティブに引っ張られたと思います。でも、今回は違いました。

今回の会場には個室の楽屋がありました。

そこで、出番まで準備していたのですが、いつも通り、ドキドキしてきました。

その時、ふと、何か音楽を流せば、自分の「強張り」を緩めることが出来るんじゃないか、と思い、エド・シーランの曲をスマホで流しました。

ギター一本で会場を沸かせる音楽が聞こえてきます。エドが歌い出すと、女性の「キャー」という声も聞こえます。

だんだんと気分が乗ってきました。

エドシーランの弾き語りを聞いていると「あ、ぼくもそれ真似しよう」みたいなアイデアも降りてきました。

どんどん調子に乗ってきました。

そのままの勢いで、本番前に楽屋を出て会場に行くと、会場の空気感と、ぼくの頭の中のテンションが余りに違いました。

ぼくの頭はとっても盛り上がっている。でも、会場はとても静か。「そうか、これが思考と現実か」と思いました。

思考が先。
現実は後からついてくる。

目の前の状況がどんな状態だったとしても、自分は自分の理想をガッチリと頭の中で作っておく。

そして、現実に引っ張られずに、その理想の頭の状態で行動する。すると、後から遅れて現実は必ず変わる。

だから、ぼくは理想から作り込もう、としました。普段はかけないサングラスをかけて、赤いマフラータオルを肩にかけて、出番、ギリギリまでエドシーランを爆音で聞きました。

その様子を観て、コラボ相手のりおさんが「東京ドームでライブするみたい」というコメントをくれました。さっそく、現実が変わり始めている。

開演して「だいちゃん」と呼び込まれました。
チラッと客席を見ると、3人ぐらい。

でも、もうそんなことはどうだっていい。ぼくはこのステージに立つまで、毎日、コツコツと練習を積み重ねてきました。

演奏の練習だけでなく、MCで何を喋るかまで練習してきたんだ。それを客席の人数なんかで崩されてたまるか。

ギターを抱えて、練習どおり、一曲目を歌い始めました。それが心屋仁之助さんの「自分らしく生きるための8つの魔法」です。

大丈夫だ、大丈夫だ、大丈夫だ、と歌っていると、遅れてやってくる人が見えました。

そこで、咄嗟に「遅れて来ても大丈夫だ、席に座ってください」みたいなアドリブも入れました。

一曲目をやりきって、一気に会場とぼくが繋がった感覚がありました。そこからも練習どおり、自分が準備してきたものを全力で客席に届けました。

45分のステージを終えて、今までで一番のライブだったと思いました。客席の人数は結局10人もいなかったと思います。

でも、拍手の音圧も今まで一番心に響く音が最後、客席から生まれたし、ぼくも胸がいっぱいでした。

こうやってやっていけばいいのか、という確かな手応えがあります。後は、現実を動かしていくだけです。

まだまだぼくは知られていないので、今、ぼくのことを知って、ライブまで足を運んでくれる熱心なファンや友達に、この今のぼくのエネルギーを届けます。

すると、必ず共鳴すると信じているので、そこでバイブレーションが起こり、その振動は徐々に多くの人を巻き込んでいく。

ぼくはその未来を信じています。なので、次は23日後に博多で行うライブまで、再び身体を鍛えて、演奏を磨くのみ、なのです。

リングに立つボクサーが、試合当日まで練習を積み重ねるように、ぼくはライブがリングだと思って、日々、コツコツとやっていきます。

2022年10月10日(日)