整然としたい

小学校5年生の時に、当時、通っていた学習塾のイベントで、スキー合宿に行った記憶がある。

その思い出の中で、何よりも覚えているのが、お宿でのことだ。

4人一組で同級生と同じ和室に寝泊まりしていたのだが、ぼくはせっせと友達の敷布団と掛け布団を畳んでいた。

別にいじめられていた訳ではない。

布団がぐちゃぐちゃとしている状態が、自分なりに気持ち悪く感じていたのだと思う。誰に頼まれる訳でもなく、同級生の布団を一つずつ、三つ折りにしていた。

大人になっても「整然」したい性格は変わっていない。

家を出る時は、部屋全体を見渡して、乱れがないか注視する。帰ってきた時に、洗い物が残っていたり、洗濯物がカゴの中に残っているのが嫌だ。

出張でホテルに泊まる時は、部屋に着いたら、まずは荷解きをしないと気が済まない。

バッグに入っている衣類を出して、ハンガーにかける。化粧水や乳液を洗面台に置く。iPadとスマホを机に並べる。

ものが所定の位置に収まっていないと、ソワソワしてしまう。

ギターの練習をする時も、いつも同じ手順。

弦のチューニングをした後は、メトロームをtempo90にして、スケール練習(指をスムーズに動かす訓練)から始める。

それが終わると、tempo90のまま、秦基博さんの「鱗」を弾き、それが終わるとtempoを66にして、オリジナル曲の「魔法」と続く。毎回、その繰り返し。

ジムで筋トレする時も、大抵、同じ順路。胸から始めて背中→腰→腹→足と進める。

ジムには歩いて向かうが、歩く道もいつも同じ。そして、毎回、神社に立ち寄る。

ぼくはそんな人間である。

副店長の大塚さん

「その時にしか書けない曲がありますからね」

去年の11月、東京の中野でオンラインライブをした時に、スタジオの副店長・大塚さんが、音響や照明などを担当してくれた。

大塚さんはぼくより若い。
20代と言ってただろうか?

若い頃、世の中に対しての不満や憎しみを「ヴィジュアルバンド」という形で表現していたそうだ。

※ ちなみに、ヴィジュアル系だけあって、大塚さんの操作する照明からは、様々な光がめくるめく煌めいていた

「○歳までに芽が出なかったら辞める」と決めて、結局、ボーカルの活動は引退。

今は、本当に不満があったのか?と思える程、爽やかな笑顔でスタジオの運営をされている。

配信が終わり、帰る準備をしながら、大塚さんは冒頭の言葉をぼくに伝えてくれた。

「弾き語りの活動をしているのなら、自分でも作詞・作曲をした方が良いですよ。その時期にしか書けない曲があるから」

その言葉が心に残っていて、ずっと「創作をしたいな、曲を作りたいな」と思ってもうすぐ一ヶ月。未だに一行も歌詞は書けていない。

その代わりと言ってはなんだが、こうやって昨日からエッセイを書き始めた。

朝、起きて、自炊して、ご飯を食べ、一息ついてから、iPadに向かって文字を打つ。書くことに対して力が湧き始めている。

「作詞」となるとハードルは高く感じるが、自由な形式の「随筆」なら、一定して書けそうな気がしている。

なんと言っても、ぼくは文学部だったのだ!

(・・・本当は教育学部に入りたかったけど、受験に落ちた滑り止めで、文学に大した思いも無く入学。卒業するのに5年もかかり、卒論もやっつけ仕事の始末。ダメダメな学生だった )

今しか書けない感情や状況を、素朴に言葉にしていけたら嬉しい。その書くという日々の行為が、次第に作詞に結びついていくと良いな。

大塚さんはぼくの歌声を聞いて、何かを感じたらしく「推したい」と伝えてくれた。

スタジオで働く中で、きっと色んな歌声を聴いているだろうし、本人も歌の活動をしていた、そんな人から希望のある言葉をもらえて、とっても嬉しくなった。

ぼくは今、37歳。

弾き語りの活動は35歳から始めた。きっと、大塚さんが引退を決意する為に決めた年齢はもっと若いだろう。

自分はどこまで出来るだろうか。無能さに押し潰されそうになる時もある。でも、やれるだけやってみたい。「大塚さん、売れましたよー!」と嬉しい報告をしたい。

大塚さんだけでなく、今まで関わってくれた人、支えてくれている人、両親・・・喜んでもらいたい人は沢山いる。

こんな気持ちは今しか書けない。だから、恥ずかしいけど、「イタい」と思われようが、こうやって残している。

食事をすること

一人で暮らすようになり、ご飯を作り始めた。

最初の頃は「料理なんてしている場合なのだろうか?仕事とか、他にもっとやることがあるのではないか・・・」と少しばかり思い悩んだこともある。

しかし、一ヶ月経った今では、

「いやいや、食事をすることこそが、何よりも暮らしの基盤を作るのだから、最も重要な取り組みをしているに違いない」とまで考えるようになった。

先日、星野源が「一汁一菜をしている」とオールナイトニッポンで話していたことも大きい。

星野源だって、悩んで、心身のバランスを崩して、食事を意識するようになり、自炊しているのだ。

きっと、星野源がぼくの一汁一菜を食べたら「だいちゃん、なかなかやるな」と一目置くに違いない。

「いやいや、そこは弾き語りを聴いてもらえよ」というツッコミは置いておいて。

朝、起きると、沸かした白湯を飲みながら、キッチンの上に必要な調理道具を順番に並べていく。この作業によって、一日の始まりを「オン」にしていく感覚だ。

手前にまな板。
まな板の上に包丁。

まな板の奥には、ピーラー、
おたま、ザルとボウル。

お米は2合を洗い、水を切って30分ほど放置しておく。その間に、味噌汁の具を一つずつ選んでいく。

舞茸、鶏のささみ、
玉ねぎ、ブロッコリー、ナス、

一つずつ食べやすい大きさに切り、鍋の中に入れて、また、次の野菜を選び、切って鍋に入れる。キノコや鶏はよく出汁が出るので、早めにお湯につける。

全ての具材の準備が終わる頃には、お米の浸水加減も良い塩梅になっている。

400ccの水をお米の鍋に加えて、味噌汁とお米の鍋を同時に着火。

火をつけると、それまで縛りのなく緩やかだった時間が、グンと動き出す。タイマーをセットして、そのまま弱火で10分。

10分経ったら、火を消して、ご飯を蒸らす為に更に10分。

その20分の間に、まな板や包丁、ボウルなどの道具を洗ったり、漬物を小皿に載せておいたりする。

二つの鍋も総仕上げ。最後に味噌を加えて、ご飯はしゃもじでさっくりと混ぜて完成。

これを毎日のように繰り返すうちに、今では「食事をする」という行為が一日の暮らしの中で大きな時間を占めるようになった。

準備は万端、心も身体もバッチリと整っている。あとは、この充電されたエネルギーを発揮して縦横無尽に活躍するだけだ。

誰かぼくに仕事を下さい(笑)

なんの保証もないし、これからどうなっていくかもわからない

こんにちは、橋爪大輔です!

去年の年末、YouTubeで「新しい環境に自分から飛び込んでいく様子」を発信しました。

誰だって最初はゼロからの一歩。そして、その一歩はいつからだって踏み出すことが出来る。

年齢がいくつだろうが関係ない。
キャリアがあるかないかも関係ない。
人脈があるかないかも関係ない。
お金があるないも関係ない。
どんな環境だろうが関係ない。

結局、諦めているのは自分自身。
自分で勝手に限界を作っている。

そういう「どうせ無理」を打破したくて、ぼくは今、ゼロからの一歩を踏み出しています。

もちろん、保証なんてありません。

なんの後ろ盾もないし、計算なんてしていない。まじでどうなっていくかわからない。

でも、ずっと信じているのは、

「次の一歩」を全力でやり切れば、必ず道は拓けていく、ということです。

だから、目の前にやってきた「次の一歩」にとにかく全集中する。それが、ぼくにとっては「 01月24日のブッキングライブ in 通天閣 」です。

詳しくはYouTubeの最新動画をご覧下さい。

1月24日をやり切るために、今、毎日、コツコツと弾き語りの練習をしています。

ランニングをして、筋トレをして、身体を鍛えています。そして、当日、今の自分のエネルギーを爆発させようと思っています。

今回、この文章を書いているのは、当日のスケジュールが先ほど、送られてきたからです。

ぼくの出番は「20:00」になりました。

18:30 白兎の月
19:00 たけちゃん
19:30 シーナ・ツカサ
20:00 橋爪大輔
20:30 むらたよういち

「20:00なら間に合うよー!」という方は、ぜひ会場まで観に来て欲しいです。

場所は「新世界 BILLIKEN-358」です。

〒556-0002
大阪市浪速区恵美須東1丁目15-6 宮浦ビル 1F

Openは17:30でStartが18:00。
ぼくの出番は20:00頃です。

参加費は2,500円で別にドリンク代が500円かかります。

必ず「会場まで来て良かった」と思えるような演奏をします。

時間の都合のつく方で、今のぼくのエネルギーを受け取りたい!応援するよ!という方はぜひ会場までお越しください。

チケットの申し込みは以下の申込みフォームまでお願いします!(マネージャーの中村啓子さんが窓口になっています)

そこから先はどうなるかわからない。でも、次の一歩はどこにいくか見えている。

あけましておめでとうございます!皆さんはどんなお正月をお過ごしでしょうか。

昨日は両親とお婆ちゃんが、ぼくの住む大阪の自宅までわざわざ来てくれました。お婆ちゃんは初めての大阪&初めての近鉄特急「ひのとり」に乗車、だったようです。

せっかく自宅まで三人に来てもらうので「お昼ご飯を食べてもらいたいな」と思いました。

去年の12月に離婚して、一人暮らしを始めました。

身内になればなるほど、ぼくのことを心配していると思うし、普段、どんなものを食べているか気にかけてくれているとも思います。

そんなぼくは一人暮らしを始めてから「一汁一菜」を実践するようになりました。

「暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰って来る生活のリズムを作ることで、その柱となるのが食事」と、料理家の土井善晴さんは言います。

その土井さんが提唱しているのが「一汁一菜」で、ご飯、味噌汁、漬物。この食事の型を、ぼくは今、朝ごはんと夜ご飯の1日2回、取り組んでいます。

その日々の実践を両親にプレゼンしたかったのです。息子はちゃんと健康的な生活を送っているよ、と、料理を通じて伝えたかった。

現に、本当に健康なのです。

体重は離婚前から変わらずに、ずっと60〜62kgをキープしていますし、さらに、ここ最近は、朝ごはんを食べたあと、午前中に必ず排便がくるようになりました。

母親からは「実家の料理より美味しい」と言われて嬉しかった。

この一汁一菜は、調味料をほとんど何も使っていません。

味噌汁に使う味噌と、漬物に使う塩ぐらいです。味付け、というものをしません。醤油も油も使いません。それが美味しい。

この一汁一菜を基盤にして、ぼくは2023年、必ず飛躍してみせます。

年末にライブバーに行き、オープンマイクを初めて経験しました。そこでご縁が出来た方の紹介で、1月24日に大阪のライブに「ブッキングしてもらう」という、新たな展開が生まれました。一つの行動が次の一歩に繋がったのです。

そこから先はどうなるかわからない。でも、次の一歩はどこにいくか見えている。

だったら、1月24日に死んでも良いと思って、最高のパフォーマンスができるように、毎日毎日、コツコツコツコツと準備をし続けます。

そして、当日、エネルギーを爆発させてやる。

2023年は一世一代の勝負の年です。

2023年01月03日