小学校5年生の時に、当時、通っていた学習塾のイベントで、スキー合宿に行った記憶がある。
その思い出の中で、何よりも覚えているのが、お宿でのことだ。
4人一組で同級生と同じ和室に寝泊まりしていたのだが、ぼくはせっせと友達の敷布団と掛け布団を畳んでいた。
別にいじめられていた訳ではない。
布団がぐちゃぐちゃとしている状態が、自分なりに気持ち悪く感じていたのだと思う。誰に頼まれる訳でもなく、同級生の布団を一つずつ、三つ折りにしていた。
大人になっても「整然」したい性格は変わっていない。
家を出る時は、部屋全体を見渡して、乱れがないか注視する。帰ってきた時に、洗い物が残っていたり、洗濯物がカゴの中に残っているのが嫌だ。
出張でホテルに泊まる時は、部屋に着いたら、まずは荷解きをしないと気が済まない。
バッグに入っている衣類を出して、ハンガーにかける。化粧水や乳液を洗面台に置く。iPadとスマホを机に並べる。
ものが所定の位置に収まっていないと、ソワソワしてしまう。
ギターの練習をする時も、いつも同じ手順。
弦のチューニングをした後は、メトロームをtempo90にして、スケール練習(指をスムーズに動かす訓練)から始める。
それが終わると、tempo90のまま、秦基博さんの「鱗」を弾き、それが終わるとtempoを66にして、オリジナル曲の「魔法」と続く。毎回、その繰り返し。
ジムで筋トレする時も、大抵、同じ順路。胸から始めて背中→腰→腹→足と進める。
ジムには歩いて向かうが、歩く道もいつも同じ。そして、毎回、神社に立ち寄る。
ぼくはそんな人間である。