目の前の一歩をやり切ったら、テレビ大阪の番組収録に繋がった!

年末に吉本の劇場に行った。

次々と繰り広げられるコントや漫才に笑いながら、同時に「それに比べて自分は一体、何をしているのだろう」と思うと、途端に笑えなくなった。

芸人さんは昨日も今日も明日も、舞台に立ってネタを磨いている。一方、弾き語りで表現していこうとしているぼくは、客席に座って呑気に笑っている場合ではないのだ。

そんな想いに駆られたので、新しい環境に自ら飛び込もうと思った。

Googleで検索すると、自分の住む大阪の桃谷駅近くで「オープンマイク」が出来るライブバー(SAVESOUNDS)を見つけた。

オープンマイクとは、1500円とか2000円を支払えば、ライブハウスなどで誰でも舞台に立ち、演奏が出来るシステムのことだ。

お店の扉を開ける時は、むちゃくちゃドキドキした。

誰も知らない環境に飛び込む、ってこんなにドキドキするんだなあ、と思ったし、同時に「今までぼくのライブやイベントに独りで来てくれた方はこうやってドキドキしながら扉を開いてくれていたのかな」と思うと、感謝の気持ちが溢れた。

ちなみに「SAVESOUNDSに行こう」と決めた理由は、オーナーの名前が「加瀬だいすけ」さんで、ぼくと同じ名前だったこと。

また、だいすけさんがツイートで「お客さんを集められなくて悔しい」という気持ちを吐露していて、素敵な人だな、と思ったからだ。

・・・SaveSoundsで演奏した後は、どうなるかわからない。でも、目の前の一歩を全力でやりきれば、神様は次のステージを用意してくれるに違いない。

そんな想いでオープンマイクをやり切ると、そこにいた「マナブさん」というお客さんと話が出来て、通天閣のお店(BILLIKEN358)を紹介してくれた。

紹介された、ということはそこに一筋の光が見えた、ということだ。じゃあ、次はBILLIKENで全力を出そう。

すぐにBILLIKENの店長「シーナツカサ」さんとやりとりをして、翌年の2023年1月24日に出演が決定。20分のステージを披露した。

ぼくにとって、一度目のビリケンチャレンジだった。

すると、その様子を、BILLIKENを運営する音楽事務所のCEO、諸見里耕一さんが観てくれて、ツイッターでぼくのことを「素晴らしいアーティスト」と評してくれた。これには感動した。

そして、昨日。

BILLIKENで二度目のステージに立った。目的は諸見里さんの前で演奏がしたかったからだ。ぼくにとって二度目のビリケンチャレンジだった。

結果、諸見里さんからお誘いを頂き、急遽、三日後に行われるテレビ大阪の番組収録に出演出来ることが決まった。ぼくはそこで、ワンコーラスから一曲程度、歌を披露できるみたいだ。

また次に繋がった!

あとは収録に向けて、自分の演奏を磨き続けるのみだ。

オリジナル曲「魔法」をもう一度、一から磨き上げる。ギター伴奏を見直し、ボーカルを見直す。これを三日間、ひたすら練習しよう。

そして、当日は一曲入魂でカメラの前で演奏しよう。

年末のオープンマイクから、今、ここまでやってきた。この後、どうなっていくかはわからない。

でも、目の前の一歩、番組収録に全エネルギーを注ごう。その為に、練習に励むのみだ。

投稿者:

橋爪大輔

1985年生まれ